【座談会】1on1を行なう中で感じることとは

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DirbatoではDEI(Diversity, Equity & Inclusion)の取り組みの一つとして、女性社員に向けた定期的な1on1を実施しております。 今回は、Dirbatoに1on1を導入したパートナーの小河原と、1on1を行なっている女性マネージャー、1on1を受けているメンバーを集め、1on1に対するリアルな意見を語ってもらいました。

一人“だけ”で考えるのではなく、自分の成長を一緒に考えてくれる人がいるということ

Dirbatoに1on1が導入されたのは、小河原の実体験からの提案でした。 以前所属していた企業で初めて1on1を体験し、「仕事での悩みに対して上司の実体験を交えながら具体的なアドバイスを受けたことが非常に助けになった。」と、話します。1on1で目標を設定し、次の1on1まで上司のアドバイスを参考に業務を遂行できたようです。

Dirbatoへの入社後、プロジェクト内でチームに女性が一人だけという方が多く、男性に話しにくいことを誰に話すか迷っている人や同じ女性と話したいと悩んでいる人もいるだろうと考えました。そこで、悩みに対してアドバイスが受けられる1on1が良い仕組みなのではないかと思い、女性社員に向けた1on1を導入しました。

最初は小河原一人で社内の全女性コンサルタントを対応していましたが、徐々に女性マネージャーが増えてきて、「Dirbatoの若手を育てていきたい。会社の仕組みをつくっていきたい。」という声もあり、女性マネージャーも1on1を実施するようになりました。

        

1on1があることによって、一人"だけ"で考えるのではなく、自分の成長を一緒に考えてくれる人がいるという安心感に繋げることができるのではないかと思います。

部下が主体となり自身の言葉で言語化することによって、自身の考えを明確に認識することができる

         

1on1をする側の方は、「今の自分と向き合った話をすることが多いです。今どんなことをしているのか、何が楽しいのか等、自分の気持ちを言語化してもらうことを意識しています。」と話します。

          

会話を繰り返すことで、メンバー自身も気が付いていなかったことや、心の中に抱えていても言語化できていなかったことなどが明確になり、自身の課題や将来的に何がしたいか、新しい発見を得られるという意見には、みなさんが共感をしていました。

       

「自分の認識に気づくきっかけの場にしてほしいので、相手が主体になって話してもらうことを心がけています。私の一言を通して考えてもらったり、気づいてもらったりしたいです。」と、自分自身の言葉で認識してもらえるよう、話をするバランスにも気を付けているようです。

 

前回の記事でもご紹介しましたが、部下の頭の中に空白をつくり相手に考えて発言をしてもらうため、上司が一方的に話すのではなく、話す割合は8:2程度にします。上司はあくまで力添えとして部下の考えを引き出すことが重要です。

1on1を行なう側も受ける側も、多種多様な考え方を持っていることを理解する

メンバーの中でも自分自身が上司となり後輩を育成していく立場にある社員に対しては、マネジメント方法を伝えることもあるようです。「会話をしていく中で一人ひとりの性格や特性を理解してくれている。そのため、表面的な話ではなく、どこまで介入したらいいかなど適切なアドバイスをいただけるので、調度よい接し方でマネジメントできていると感じます。」と、メンバー社員は話していました。

           

マネージャーはメンバーが様々な考えをもっていることを理解しているため、否定はせず、メンバーの中で潜在する思いを引き出し、コーチングすることによって成長の手助けをしているのです。

           

1on1を何名かと行なった経験があるメンバーは「人によって1on1の雰囲気が違うので、悩んでいることに対して様々な意見を聞くことができます。新しい視点を発見できますし、自分がどの方法が合っているか考えられるので面白いです。」という意見もありました。

           

もちろん、業務の話だけではなく、女性ならではのライフプランなどの話をすることもあるようです。キャリアプランとライフプランの両立に不安を抱える方に対して、マネージャー自身の育休復帰などの実体験を話したり、育児について共感できることを話したりすることによって、先の分からない不安が払拭されるかもしれません。

女性コンサルタントの生命線のような場所をつくりたい

メンバーの一人が「最初の頃、仕事が不安だったときには1on1の頻度を上げて実施していただき、すごく安心しました。」と、プロジェクトに関して細やかにアドバイスをもらったエピソードを語っていました。

          

基本的に実施頻度は2ヵ月に1回ですが、「1on1はタイミングがすごく大事なので、何かがあった時はケースバイケースで定期的なサイクル以外で実施します。」と、小河原は話します。定常的に1on1を繰り返すだけでなく、一人ひとりの状況によって頻度や内容をカスタマイズしているようです。

        

「仕事をしていたら不安になることや、思い通りにいかずに落ち込むことがあるだろうけど、そんな時に思い出してもらえる存在であり、1on1をしたあとは「明日から頑張ろう」と勇気を与えられる生命線のような場所をつくりたい。」

今年度から1on1を行ない始めた女性マネージャーは、1on1を受けていた時のことを振り返りました。自身が感じていた「明日から頑張ろう」という気持ちを次の世代にも感じてもらえる1on1がしたいと話していました。

最後に


Dirbatoには女性マネージャーが増えてきているため、一人ひとりのバックグラウンドや悩みに合わせて実施する相手を変えることができれば、より満足度の高い1on1を行なえるのではないかと考えられます。

働き方やキャリアに対する多様な考えをもつ社員が、心の中に抱えていることを言語化することで、改めて自身の認識に気づき、救われている人が多々いることが分かりました。

若手を成長させたいという思いをもつマネージャーに相談できる環境があることは、非常に心強いことだと思えた座談会でした。

監修
小河原 尚代
株式会社Dirbato(ディルバート)
コンサルティンググループ パートナー

大学卒業後、大手SIerに入社。その後、日系総合コンサルティングファーム、外資系金融企業に参画。DX推進、プロジェクトマネジメントを得意テーマとし、DX推進の一環で、IT組織変更も多く支援実績を持つ。組織改革やシンプル化・自動化といった業務改革のマネジメント経験を豊富に有する。クロスボーダーな課題解決が求められるグローバルプロジェクトの責任者も歴任。2020年4月1日株式会社Dirbatoに参画。

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