
お陰様で、2021年10月1日を持ちまして、当社も創業3周年を迎えました。この度採用広報の五木田より心を込めて、代表の金山と創業メンバーで人事責任者の菅波にこの3年の振り返りを伺いました。Dirbatoの3年間をぎゅっと詰め込み、創業当時のエピソードやそこからの変化、今後の思いなどが分かるインタビューを2部にわたってお送りします。(取材日:2021年10月下旬)
株式会社Dirbato代表 金山 泰英
1981年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、大手情報通信会社に起業家養成コース生として入社。2007年より日系大手総合コンサルティングファームに参画。同社のエグゼクティブセールスとしてチームを牽引。2016年からは営業部門の統括責任者としてファームの経営等にも従事。世界と比較し不遇な環境にある日本のエンジニア・コンサルタントを取り巻く世界感を変え、日本再起の起点となる場を形成すべく、2018年10月1日 株式会社Dirbato 創業。
人事責任者 菅波 航
早稲田大学卒業。日系コンサルティングファームに入社。セールスマネージャーとして国内外問わず、多岐に渡る業界に対して営業戦略の策定から仕組み化、実行を担う。他、エンジニアやコンサルタントの人事・評価・育成・キャリアアドバイザーなどを兼務しながら、トップセールスチームのマネジメントを歴任。キャリア後半はストラテジーテーマの新規顧客開拓専属チームへジョインし、顧客ターゲティングから深堀、リレーション構築、提案からプロジェクト支援を行う。2018年10月に金山とともにDirbatoを創業。以後、採用・評価・育成・組織開発を推進中。ゴルフ部部長兼DirTune制作統括。
インタビュアー/広報担当
社員が増える中で、評価や育成の運用改善を開始。その後、社内コミュニケーションのためのイベント、部活動、会社情報の発信、キャリアカウンセリングなど広くを担うEmployee Success(以下ES)という組織ができました。
菅波:ESができたのは創業して1年後くらいからでしたっけ? 組織が100人を超えて、育成や評価の仕組みも長期的な目線での最適化が必要だ、と認識をして取り組み始めたタイミングですよね。
金山:そうそう。もともと菅波と一緒に採用をやってくれていたメンバーと一緒に2人で運用していたんだけど、さすがに工数過多かつ課題の粒度が大きくなっていって、メンバーを新しく採用して組織化した。コンセプトとしては社員満足度の向上だよね。
社員満足度の向上、と一口に言っても色々ありますよね?
金山:そうだね、本当に色々なことを推進してもらってる。情報のインプットとアウトプット、定期的な改善などなど。まずこのコンサルティング業界って一般的には情報統制を厳しくしている会社が多いけど、うちは個人情報とかクライアントの機密情報以外は発信して良いと思っていて、それは会社の情報の透明性が無ければ社員は会社に対して興味を持つ機会も持ち得ないから。例えば、会社の売上、利益、社員数、どういう人がいるか等はどんどん社内に情報を共有・発信していけばいいと思ってるんだよね。ただ、情報を社内に出したら当然その分リアクションが返ってくるから、そのリアクションを基に教育制度・研修プログラム、社内コミュニティ作り、コミュニケーションの活性化を目的とした取り組みに落とし込む。そこをESが中心となって積極的に推進をしてくれている、という感じかな。
菅波:コロナの影響もあって、全社員でなかなか一堂に会する機会も少なくなってしまいましたしね。情報の透明性を担保する、そのリアクションを経営にシームレスにフィードバックする組織ができたことで、コロナ禍でも社員の声を網羅して改善に繋げられるインタラクティブな組織にできつつあるんですかね。
金山:クライアントに向いて集中して仕事をしているコンサルタントからすると、会社が何をやっているのか、どんな人がいるのか、会社の情報が分からなくても仕事はできてしまうから、実際は企業に属してながらも、会社の情報ってマストではないんだよね。ただそうなると、良くも悪くも無機質な関係になってしまう。そういう組織にしたくなかったんだよね。それが今こうやって運営できてるのもESの努力だと思うしすごく意味はあったんじゃないかな。一般的なコンサルティング会社だと、あくまでクライアントファースト! が強くてあまり文化作りや社内コミュニケーションの活性化を推進していないところも少なくはないから、ESのような組織が存在していない。ESは決定的な違いかもしれないね。
社内の部活動も活発ですよね!
金山:そうそう。部活で仲良くなる人もいるし。仕事で会ってるとなかなか構えちゃうし本音が出ないこともあるけど、人の本質というか、仕事じゃない素の側面を見られるのは部活だと思う。そして何より社員が自発的に部活を立ち上げまくってくれるのはうちの特色だよね。
菅波:気づいたら30を超えてましたもんね(笑)。僕も部活動に参加したときは皆さんと仕事以外の話しか大体しないので、意外な一面や共通点を見つけることができて凄い嬉しくなります。部活で知り合ったところから話が巡って、別の趣味を一緒にするようになることもあるし、色々な繋がりやチャンスを得られるんですよね。

今年の2月に原宿のシェアオフィスからミッドタウンへオフィスを移転。様々な変化がありましたが、創業当時から変わらないこともあったようです。

ミッドタウンに異動してから何か変わりましたか?
金山:まだまだ変化はこれからかな。ようやく所帯ができたから、みんな来てくださいって言いたかったけど……。緊急事態宣言でなかなかそういったメッセージに振り切れなかった。しっかり社員に対して「来てください!」って言えてるのって今月くらいからじゃないかな? もう少し組織の在り方とか、会社の在り方が変わってくるのはこれからだと思ってる。
来たくなりますよね、六本木のミッドタウン。オフィスも綺麗で
金山:来てくれたら嬉しいよね。なかなか家だと仕事が進まない方もいるだろうし。今のオフィスだと集中して作業するスペースが少ないから来年の2月には隣の同じくらいのスペースを増床する予定。今度はどちらかというとワーク中心の空間に、作業ブースと会議室をもっと増やす感じにしようかな。
社員が増えて、組織体制も変化して、オフィスも移転して……。Dirbatoとして逆に「変わらないこと」ってなんだと思いますか?
金山:ITを大事にしたいという想いは全く変わってないかな。むしろその想いは強くなってる感じがする。前までは、やりたいこと、やらないといけないことを分けて、やらないといけないことをやらないと会社が倒産してしまうので、"Surviveすること" に軸足を置いて経営をしてきた。今後も勿論どうなるかは分からないけど、これまでと同じ所に軸足を置いておくのはちょっと違うんじゃないかと。今はもう少し本当にやりたかったことに時間とお金をかけられるようになってきたから、創業期から言っている「IT人材の市場価値を高める」ことに関しては、ようやく本腰入れてやれるステージになってきたと思うなぁ。
菅波:あと目標も変わらないですよね…(遠い目)。特に「新卒1期生は30名採用しよう!」 と設立1年で泰英さんが言いだしたときは、「何言ってんだろうこの人。」って正直思いました。
金山:目標を共有するときって毎回みんなそんなリアクションだよね(笑)。5期100億とか10期1000億とかも。ただ特に企業が成長するには、周りから馬鹿なんじゃないの、と思われるくらい高い目標を掲げるのが丁度いいと思うんだよね。
「新卒1期生 30名」という数字は根拠があったんですか?
金山:勿論あったよ。新卒は育成するのに座学だけでは育たないと思っていて、プロジェクトで先輩や上司がいる中でお客さんを含めて揉まれて成長していくもの。そういう環境を提供できるのは、既存社員の人数の大体10~15%が適していると思っているから、新卒が入社する4月にはそれくらいの割合になるだろうと想定して30名にした。今後もこの考え方はあまり変えずにいようかな、と思ってるよ。

今後のDirbatoをどうしていきたいですか?
金山:一言で言うとやっぱり、面白い会社にしたい。「5期100億」ってすごくキャッチーだから使うし、当たり前のようにやる訳なんだけれども、数字ってあくまでも手段だと思ってる。5期で100億を作ることが目的ではなくて、5期で100億を達成することによって会社がどうなっているか、どう思われたいのかということが一番重要だと思っているかな。そうなる会社ってどんな会社なのか、どういったことが実現できるのか、分かりやすく表現したのが「5期100億円」かな。言葉が独り歩きしないといいのだけれども、難しいよね。
菅波:創業した時と比べてマーケットからの当社の見られ方も変わってきてるし、お客様からのニーズもますますITやDigitalって言われてる気がしていて。「IT」という方向性は間違ってなかったんだなと日々感じます。「カッコいい技術屋たちが、面白い会社をつくってる」と市場から見られるようになれば、誰もが憧れる会社にいつかはなるんじゃないかなと思いますし、むしろそうならないといけないとも思っています。エンジニアから見たときにも、技術ですごいやつがいっぱいいる、そう思ってもらえる会社になると良いですよね。
金山:面白い方がいいでしょ人生! ある程度ストレッチをかけた状態で何かを成し遂げる方が熱中できるし、結果として面白いと思ってる。「IT人材の市場価値を高める」って日本の社会課題の一つだと自分の中で心から思ってるから、それを解決できたら面白いよね。 自分自身を含めて、歴史に名を遺したいとは全く思っていなくて。色んな人が色んな方面を向いて面白いことをやれる会社にしたい。何かに熱中しているとか、打ち込んでいるとか、皆が本気になっているような。本気になるとぶつかり合ったり、意見言い合ったりするだろうし。そういうのもまた良いんだよね。すべて纏めて面白いことができる環境がDirbatoであり、面白い環境に身を置きたい人がたくさん集まってくれている会社にできたらいいなと思ってる。
Dirbatoのキャッチコピーってありますか? ミッションは「テクノロジーで世界に喜びを。」ですが。
金山・菅波:”Bloom your Technology.” でしょ!(笑)
金山:"Bloom your Techonology." は何百回も反芻して自分の中ではすごいお気に入りのキーワードかな。創業期に、今日ここにいる菅波が作ってくれた大切な言葉。Technology を桜満開のように咲かせる、そんな世の中や社会を作りたいな、と思っている。
纏めますが、"Bloom your Technology." を実現する、面白い会社を目指したい、ということですね!
金山:その通り(笑)。みんなでそういう会社にしていきたいね。一緒に頑張っていきましょう!